好きな人が、良かれと思ってついたうそに、傷つくことってあるでしょう?
うそじゃないにしても、ちょっとした誤魔化しや適当なあしらいとか。
好きな人だからこそ、傷ついて哀しくなる。もっと別の他の人ならそんな事ないのに。
これが、自分自身の中で起きているのよね。
気がつかないほどに日常的に。
そして巧妙に。
私が私にうそをつく。良かれと思って。
まるで呼吸をするかのように自然に。
でもうそって、つく方だって毒だから、気づかないうちに自分の内側に薄っすらと積み重なっていく。
ある時にハタと苦しさを感じて、目を向けるとそこには、うそという毒が積もってるわけ。
あぁ私はこんなに自分にうそをついていたんだって気がついて、そして自分自身にとても傷つく。見えない血がジワッとにじむ。
周りに合わせるためとか、大人の振る舞いとしてとか、嫌われたくないし、とか。
そんな理由で大なり小なり、みんな「折り合いをつける」という名のうそをつく。
自分にうそついた、って自覚があるならはるかにマシ。積み重なった小さなうそは、自分自身のホントを見る力も削いでいく。
うそをつく人を信じなさいって、無理な話よね。だから自分にうそをつくと、自分自身を信じるのも難しくなる。
自分が自分を守るためのうそだからこそ、傷つくことがある。うそをつかないことで、痛い思いをすることもある。
良いとか悪いとかじゃなくて結果の話し。
自分のホントが分からなくなること以上に、怖いことなんてないんだ。って思う。
巧妙に。ホントに巧妙に私は私にうそをつく。だから。
『うそつくなよ』って、私が私を見張ってる。
私の話し。
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