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執筆者の写真あきぽ

自分の感受性くらい。


ーーーーーーー ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもがひよわな志しにすぎなかった 駄目なの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ 茨木のりこ ーーーーーーー むかし金八先生が大好きで、たしかこの詩を取り上げていた事があるのだけど、 今ふたたび出会ったら、響くこと響くこと。 「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」 痛いね。 分からなかったことが分かる私になって、見える景色が変わってきても、罪悪感も無価値観も、萎んでいきそうな弱虫の自分も、怖くて怖くて動けなくなることも、一切が無くなることはない。 だから、自分の感受性くらい、自分で守らないとね。きっと死ぬまでばかものだからね。


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