久々に小説を読みました。ここのところ読書量がガクンと減っていますが、SNSから距離を取ることでまた読書熱が戻ってきました。 とは言え、最近はなかなか没頭できる作家さんに出会えずにいます。 一つの作品に「ビビっ」とくると、その作家さんの本を全て読み漁るくらいの没頭が常です。 今回、大好きな有川浩さんの文庫が新刊で出ていたので、あらすじすら読まずに即買いしました。 有川浩さんの物語に登場する人物は、みんな頭がいいのです。操る言葉がとにかくカッコいい。 心屋仁之助さんの言う「前者後者論」的に言えば、登場人物はほぼ前者。(前者後者論については心屋仁之助さんのブログ付近でたくさん記事になってます) 有川浩さん自身が間違いなく前者なのですね。だから登場人物の語る言葉がとてもキレていて、穿っていて、カッコいいのです。(あくまで個人の感想) 読んだのは『キャロリング』。 ストーリーはまぁともかくとして。 「自分の知識の範囲で話が展開すると人間の判断基準は甘くなる。自分の経験則に当てはまるように、無意識のうちに情報を歪めて聞くからだ。」 この一文に唸りました。我が身のことを振り返らずにはいられない。 うーーん。自戒を込めて残しておこうと思いました。 単なる情報を聞くでも、誰かに添う時のあり方としても。 いつでも、どハマりできる本に逢いたいと、切に願っています。
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